免疫システムの重要性を世界へ! 協和発酵キリンのグローバルサイトに マンガ『新抗体物語』の英語版が登場

2015.12.24

協和発酵キリン株式会社は、抗体・免疫の仕組みをわかりやすく紹介したマンガ『新抗体物語』を、英語に翻訳。同社のグローバルサイトにて公開を開始しました。


『協和発酵キリングローバルサイトで公開された、『新抗体物語』英語版。公開初日から全話無料で公開されている
URL: http://www.kyowa-kirin.com/story_of_basic_immunology/index.html

 


『新抗体物語』日本語版ホームページ(URL:http://www.kyowa-kirin.co.jp/shin_koutai/index.html

 

 『新抗体物語』は、協和発酵キリンと漫画家の「こしのりょう」氏がコラボレートして制作したWebコミックです。2013年の6月から協和発酵キリンの公式サイト上で連載がスタートし、第31話をもって完結しました。現在、公式サイトでは日本語版が全ページ無料で公開されており、誰でも閲覧することが可能です。抗体・免疫の仕組みを丁寧に解説・紹介することをコンセプトとした漫画で、新たな抗体医薬の開発に取り組む免疫学の研究者・牛島元(うしじま・はじめ)を主人公としています。免疫学に関連する専門用語や知識も多く出てきますが、図解を要所に織り交ぜた構成と、ヒロイン・木島彩花との恋愛も絡めた物語もあり、読み手を巧みに惹き込む内容となっています。これは、作画を担当するこしのりょう氏が、看護婦の立場から医療の現場を描いた「N’sあおい」、町医者の立場から地域医療を丁寧に描いた「町医者ジャンボ!!」など、人間味のある医療系マンガを数多く手掛けてきたことも大きいと言えるでしょう。

 


『新抗体物語』英語版のワンカット。コマ割りや演出はそのまま活かされている。

 


『新抗体物語』英語版のプロローグページ。巻頭には、マンガの読み方が示されている。

 

 物語は中盤から日本を飛び出し、牛島がアメリカで新たな研究に取り組む様子が描かれますが、『新抗体物語』英語版の制作により、英語圏の人々に抗体をはじめとする免疫システムの重要性・可能性を提示できるものになったと言えます。特に、マンガやアニメーションといった媒体は、クールジャパンに代表されるような日本の特徴的な文化として捉えられており、その注目度は年々高まっています。今後、『新抗体物語』に留まらず、マンガやアニメを活用したグローバルプロモーションがひとつのトレンドになるのではないでしょうか。
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※こしのりょう
1967年9月、新潟県三条市生まれ。2004年より6年にわたり、モーニングにて「Ns’あおい」を連載。現代医療が持つさまざまな問題に立ち向かう看護師を描いてヒットとなり、2006年にはドラマ化もされた。そのほか主な作品は「町医者ジャンボ!!」(講談社)、「Dr.アシュラ」(日本文芸社)など。現在、週刊現代(講談社)にて「銀行渉外担当 竹中治夫」を連載中。
オフィシャルサイト=http://cork.mu/koshinoryo/