【AFAレポート】AnimeJapanとの提携にニコニコ初出展。さらなる進化を遂げるアジア最大のアニメイベントAFAの活気を伝えます!

2014.12.05

 

 

 

 

日本のポップカルチャーを紹介するアジア最大級のアニメイベント「アニメ・フェスティバル・アジア(AFA)」(主催:SOZO、電通、ZEPPライブ)が、シンガポールで12月5日より3日間開催されています。開催に先立って昨日12月4日行われたプレスカンファレンスでは、日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan」との提携や、AFA史上初となるタイでの開催などのニュースが次々と発表。アジア地域での日本のオタク・カルチャーへの熱狂ぶりがひしひしと伝わる会見の様子を、速報ダイジェストでお伝えします。


 

■今年の“顔”はMay’nと柿沢勇人。英語のスピーチで会場を沸かせる

会見の冒頭には、数々のアニメ主題歌をヒットさせ、アニメ「マクロスF」ではヒロインで歌姫のシェリル・ノームの歌唱パートを担当したアニソンシンガーMay’nと、来年4月より上演される「デスノート The Musical」で主人公・夜神月役を演じる柿沢勇人(ダブルキャスト)が“日本ポップカルチャーの顔”として登壇しました。

 

2008年のAFA初開催から7年続けて参加している常連May’nは、「シンガポールには美味しい料理がたくさんあるので、それを食べるのが楽しみ!」と余裕の表情でスピーチ。今年のAFAには、May’nをはじめLiSA、fripSide、FLOWなど“アリーナクラス”のアニソンアーティストが13組も登場。すでに土曜日のチケットが完売するなど、ますます白熱するアジアにおけるアニソン人気に応える豪華なラインアップとなっています。

 

一方、今回が初シンガポールという期待の若手俳優・柿沢さんでしたが、「飛行機の中でお酒を飲みすぎて、あやうく『マーライオン』になるところでした(笑)」と、英語でジョークを飛ばし爆笑を誘うなど、強心臓ぶりを発揮しました。アジアで絶大な人気を誇る「デスノート」は、専用のブースが設けられ、死神リュークの等身大の胸像や各種のアートワークを展示。柿沢さんもブースに立つそうです。

 

二人が所属するホリプロは、主催のSOZOと資本業務提携をしており、今回もホリプロブースを出展。今後ますますアジア地域でのプロモーションに力を入れていくと思われます。

 

■日本最大級のアニメイベント「アニメジャパン」との提携を発表

 

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右:ショーン・チン(SOZO代表)

夏目公一朗(アニプレックス代表)

昨年、「東京国際アニメフェア」と「アニメ コンテンツ エキスポ」を統合する形で発足した日本最大級のアニメイベント「アニメジャパン」との提携が、「アニメジャパン」の主催でもある、アニプレックス代表・夏目公一朗さんの口から発表されました。まずは、AFAとアニメジャパン、両方の会場にお互いのイベントを紹介するプロモーションブースが設置されます。アニメジャパンの創立者でもある夏目さんは、「アジアと日本の若いアニメファンをつなぐ架け橋にしたい。ぜひ東京にもきてもらいアニメの最新情報に触れてほしい」と、このパートナーシップに込めた想いを語りました。

 

このほかにも、JTBシンガポールと提携し、アジアから日本へとアニメファンを迎える「アニメツアーパック」の販売も発表。こちらもコンテンツ・ツーリズムの新たな試みとして注目を集めそうです。

■「ボカロ」「歌い手」「ゲーム実況」。ニコニコ発のコンテンツがシンガポールに集結

 

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今回のAFAの目玉は「ニコニコクニ会議」でしょう。ドワンゴは、年に一度の祭典「超会議」だけでなく、日本各地でニコニコのコンテンツが体験できる「町会議」も積極的に行ってきましたが、今回のAFAではついに「国会議」を開催。AFA会場内のブースでは「歌ってみた」「踊ってみた」「ゲーム」「ボーカロイド」「アニメ」「コスプレ」など、ニコニコの人気コンテツを数多く展示。ROOT FIVEやアルスマグナなど、ニコニコから誕生した人気グループによるステージも開催されます。日本国外で行われるニコニコの体験イベントは初めてとなるそうです。

 

 

■ポップカルチャー熱高まるタイでAFAが初開催!

 

これまでシンガポールを中心に、マレーシアやインドネシアでも開催されたAFAがついにタイへ進出。来年5月に、地域最大のコミック・イベント「バンコク・コミコン」との共催という形で、日本ポップカルチャー人気が急速に高まるタイ国でAFAが初開催されます。このイベントでは、映画やテレビなどハリウッド・コンテンツの配信を手がけるBEC-Tero True Visionsと、J-Popをはじめとする日本コンテンツのエキスパートSOZOが共同し、アジアと欧米、双方のエンターテインメントが一堂に会する大イベントとなるそうです。

 

「アニメ」「マンガ」だけでなく、「アニソン」「ボカロ」「歌い手」も積極的に取り上げるなど、ジャパンコンテンツへのさらに貪欲な関心が浮き彫りになった今回のAFA。ガリガリでは、さらなる発展を遂げつつあるAFAの熱狂を、引き続き現地からレポートします!

 

 

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文・AFA取材班