ついにオープン!アニメイトバンコク 開店直前レポート!!

2016.02.04

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 昨年9月、アニメ・出版業界に大きなニュースが発表された。
株式会社アニメイト、株式会社 KADOKAWA、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館の 5 社で合弁会社として株式会社ジャパン マンガ アライアンス(以下JMA)を設立したのだ。
その際、設立の趣旨として、コンテンツのより一層の海外展開を見据えたうえで、最初の一手としてタイ・バンコクに旗艦店舗をオープンすることも明かされた。
そして11月には、JMAの100%子会社であるanimate JMA co,.Ltdがタイ・バンコクの中心街に位置する商業施設・MBKセンター内に、アニメイトバンコクをオープンすることが発表された。

 

 日本のコンテンツの海外進出の最先端のひとつに位置する今回のプロジェクト。
2月6日のオープンを2週間後に控え、準備がまさに佳境を迎える中、店舗取材の機会を得ることが出来た。

 

 バンコクの中心街に位置し、Japan Expon Thailand 2016の会場となったCentral Worldからほど近いMBKセンターは8階建ての建物内に約2500店舗がひしめく巨大施設だ。
その7階、日本のメイドカフェ・めいどりーみんやゲームセンター、映画館などあるフロアにアニメイトバンコクはオープンする。
取材当日は、アニメイトメンバーズカード会員の事前募集を行っていた関係で、オープン前にもかかわらず店舗前には手続き待ちの長蛇の列ができていた。

 

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 店内に一歩足を踏み入れると、バンコクにいることを忘れるほどに日本のアニメイトそのままと言った感じだ。
店舗面積は170坪と非常に大きく、陳列された棚の数はまさに圧巻といえる。
この広大な店舗の中にぎっしりと書籍やアニメグッズ、CD・DVD・Blu-ray、フィギュアなど日本と同等の商品群がオープン時には並ぶ予定だ。
オープンを控える中、店舗関係者に話をきかせてもらった。

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ガリガリ編集部(以下ガ):オープン前にもかかわらず大変な賑わいですね。
アニメイト担当者(以下ア):これでもだいぶさばけたと思います。昨日からメンバーズ会員の募集を開始して二日間で約2000人は集まったのではないかと思います。
ガ:客層的にはどういった方が多いですか。
ア:昨日は平日だったこともあり、圧倒的に大学生くらいの方が多かったです。今日は土曜日なのでもうちょっと年齢層が上がるかと思ったのですが、並んでいる客層をみると学生さんがやはり多いですね。
ガ:男女比的にはいかがでしょうか。
ア:これも半々といったところでしょうか。
今回の会員データはもちろん、Facebookのファンや今後の販売データをしっかりと分析したうえで、今後の戦略にいかしていきます。
ガ:事前のリサーチではどういったタイトルが売れると見込まれていますか?日本との差などあればぜひ教えていただきたいです。
ア:売れるトレンドには日本と差が無いですね。アニメに関しての情報はインターネットの影響もありほとんど時差がないものと考えています。
入れる商品についても、タイだからこそ売れるかもしれないというキャラクターのグッズを多少入れてはいますが、基本日本と一緒にしています。

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ガ:実際に店内を拝見させていただきましたが、驚くほど多くのマンガがタイ語に翻訳されているのですね
ア:タイの各出版社が翻訳に力を入れており、日本で人気な漫画の多くはすでにタイ語版が販売されています。
今回のプロジェクトではコンテンツの正規版をしっかり現地の方に購入いただくというコンセプトのため、アニメイトバンコクの重要な商品として入り口に大きく陳列します。
ガ:日本語の漫画も同時に販売されると思いますが、タイ語版があるものは販売しないなどなにか配慮はあったりされますか。
ア:特にありません。日本語版のオリジナルがほしいというファンもいらっしゃいますし、そこはあえて気にする必要もないかと。
むしろ日本で販売しているものはできるだけ多く、アニメイトバンコクでそのまま販売したいと思っています。
ガ:販売価格についてはどれくらいになりそうでしょうか。
ア:基本的には日本の価格に準拠します。ただ関税やタイの税制度の関係もあり、総じて30〜40%の金額は乗ってしまうと思います。
それでもタイで転売されているグッズの金額を考えると、大分手に入りやすい価格になりますので、一人でも多くのファンに手にとって貰えたらありがたいです。
ガ:店舗の奥にイベントスペースがありますが、イベントも頻繁に開催される予定でしょうか。
ア:声優さんやアーティストさんを招いて、できるだけ多くのイベントを行いたいと思っています。オープン当初には歌手のMay’nさんにイベントをしていただく予定です。
店舗奥のイベントスペースはファンミーティングのように使うだけでなく、展示イベント用のスペースとしても使用します。
店舗前の広いスペースもイベント利用可能で、ミニライブや握手会も開催可能なので、最大限に活用していきます。グッズ自体をファンに提供するだけでなく、アニメイトがバンコクに出店したからこそできるイベントは積極的に行っていきたいと思っています。日本のアーティストさんや漫画家さんやクリエイターさんたちの力になりたい思っておりますので、タイでイベントを検討していらっしゃるのであればぜひお気軽にお声掛けいただきたいですね。

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ガ:店舗準備については、あとは商品を陳列していくだけ、といった感じでしょうか。
ア:商品の数が膨大なので、陳列だけでなくバーコードの貼り付け作業だけでも非常に骨が折れますが、オープンまでにやり切ります。
今週はポップを作る担当が日本から来て店内装飾の対応をします。再来週は店舗開店前なので、開店のオペレーション担当がまた別途日本から来る予定です。
アニメイトのノウハウを総動員して、アニメイトバンコクの開店にのぞみます。
ガ:アニメイトバンコクの成功の暁には、近隣諸国への出店も検討されていますか。
ア:当分はないと思います。バンコクはマレーシアやインドネシア、シンガポールからのアクセスもよいので、まずは東南アジアの方々にはアニメイトバンコクに足を運んでいただけたらと思っています。
ガ:2月6日のオープンを楽しみにしております。

 


東南アジアにおける旗艦店舗といえるアニメイトバンコク。
今後は商品の販売のみならず、情報発信という意味でも大きな意味を果たすことになりそうだ。

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