AnyPay株式会社(以下、エニーペイ)が12月27日、Tokyo Otaku Mode Inc.(以下、TOM)が検討する、アニメ・漫画・ゲームなどオタク系コンテンツ業界に特化した「オタクコイン」でのICO(イニシャル・コイン・オファリング:新規仮想通貨の公開)のコンサルティングを開始したことを発表しました。ユーザー、業界専門家、クリエイター、企業を巻き込んだ新しい参加型ICOの実現を目指します。
■仮想通貨「オタクコイン」のICO実施に向けて準備委員会を設立
「オタクコイン」は、アニメ・漫画・ゲームなどオタク系コンテンツ業界に特化し、オタク系コンテンツ業界で利用可能な共通通貨となることを目指します。アニメ作品への直接的な支援や、アニメイベントへの参加費用、物販での支払いなどに充当できることを想定しています。
現在は、「オタクコイン」でのICO実施に向けて検討をスタートし、あわせて「オタクコイン準備委員会」を設立。業界関係者や識者、専門家に協力を呼びかけ、本構想についての議論に参加していただく他、一般のユーザーから意見も受けつけ、参考にしていく予定です。
同構想を実現させることで、世界中のアニメファンやゲームファンなどのユーザーとクリエイター、関連企業などの産業界をつなぎ、文化の維持・発展に貢献していくことを目標に、2018年春から夏頃の実現を目指しています。
ただし「現時点でICO実施法人も未定であり、ICO実施の約束をするものではない」(エニーペイ)と述べ、検討段階であることを強調しています。
■世界中のアニメ・漫画ユーザーがつながる仮想通貨圏の形成か
準備委員会の主体者となるTOMは、2000万Like!を得ている(2017年11月現在)Facebookページを通じて、日本のアニメや漫画などの最新ニュースやイベントレポート、関連グッズなど日本のポップカルチャーコンテンツを世界に展開。Eコマースサイト「Tokyo Otaku Mode Shop」では世界130カ国以上のユーザーに日本のアニメや漫画の関連グッズを正規販売しています。
ICOコンサルティングを担当するエニーペインは、わりかんアプリ「paymo」や決済サービス「paymo biz」を展開。2017年9月よりICOコンサルティング事業に参入しています。TOMと組むことで、日本のみならず、世界中のアニメ・漫画好きのユーザーがつながる仮想通貨圏の形成が見込まれます。
今回話題の対象になっている仮想通貨は、2017年に一躍ブームになりました。年初に約11万円だった「ビットコイン」は、12月に入って約233万円と20倍以上の値上がりを見せて話題になっています。「ビットコイン」以外にも、「リップル」や「イーサリアム」「ビットコインキャッシュ」など多数の仮想通貨が世界に存在しています。また、電子掲示板「2ちゃんねる」のソフトウェア板にいた「わたなべ氏」が2014年1月にリリースされた「モナコイン」が、国産仮想通貨として高い知名度を誇っています。
そんなブームを背景に、2018年はICOプロジェクトの増加も想定されます。12月26日には芸能タレントのGACKT氏が、ICOプロジェクト「スピンドル」に実業家として参画することを発表。「インターネットの出現以上の産業」であると述べ、同プロジェクトの意義を語りました。
エニーペイとTOMが手がけようとしている「オタクコイン」は、アニメ・漫画業界を盛り上げる起爆剤となるのか。今後の動向に注目です。
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関連情報はこちら
ICO検討サイト:https://otaku-coin.com
Telegram:(英語)https://telegram.me/otakucoin
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AnyPay(エニーペイ)株式会社:https://anypay.jp/company
Tokyo Otaku Mode Inc. Corporate Site:https://corporate.otakumode.com/