【AFAレポート】写真大特集!会場を彩った現地コスプレイヤーたち

2014.12.08

 

世界中の若者たちに人気のある日本のアニメやマンガ。その楽しみ方のひとつが「コスプレ」だ。矢野経済研究所の推計によると、日本国内のコスプレ衣装の市場規模は400億円に達するという(参考リンク)。東南アジア最大のアニメイベントであるAFA(Anime Festival Asia)にも多くのコスプレイヤーたちが集結。その盛り上がりをレポートする。


 

■日本との違いはコスプレイヤーの年齢層と男女比

 

AFC_C30

AFAの会場をパッ見た感じでは、日本の大規模イベント(コミックマーケットやAnimeJapan)の雰囲気とは大きな違いが見られなかった。しかし、コスプレイヤーに目を向けると以下の点に気づいた。

 

◯全体的に年齢層が若い

日本のコスプレイヤーは意外にも20代の会社員などが中心である。対して、AFAの会場に集まるコスプレイヤーの年齢層は日本と比べ明らかに若く、ハイティーンが中心だと思われる。これは、シンガポールにおいてアニメやマンガのファンは若者が中心であり、その一部がコスプレをしていると考えると納得がいく。実際に会場を見渡してみると、コスプレイヤーに限らず来場者の年齢層が日本にくらべてずっと若い印象があった。これは、アニメやマンガなどがメジャーになったのが比較的最近ということもあるだろう。

 

◯女性の比率がきわめて高い

日本においても女性コスプレイヤーが多くを占める。コミックマーケットのコスプレ参加者(更衣室利用者)の人数を見ると、男:女=2:5程度の比率である。対してAFAの会場では、正確な数ではないが実感値として男:女=1:5、あるいは女性がそれ以上いた。実際に会場では「Cute」「カワイイ」という単語を多く耳にし、アニメやマンガを楽しむだけではなく、日本の「KAWAII FASHION」としても認識されているのだろう。

 

◯コスプレのルールが日本よりも自由

ルールの話になるが、日本のコスプレイベントでは原則的に会場の更衣室で衣装に着替える。対して、AFAを含めた海外のアニメイベントでは更衣室を設置していない事が多く、コスプレ衣装のまま自宅から会場に向かい、帰宅するのが当たり前だ。実際に、AFAのイベントの終了後、街中のレストランでコスプレイヤーの集団が食事をとっていたり、公共交通機関で帰宅したりするのが散見された。また、明らかにコスプレイヤーの母親と思われる人が写真を撮っていたり、来場者がコスプレイヤーとツーショットを撮っていたりと、来場者も自由にコスプレを楽しんでいた。

 

■AFAコスプレ写真集

 

◯人気のコスプレジャンルは日本と同じ?

AFAの会場を見ると、シンガポールのコスプレで人気の作品は、日本と大差がないようだ。中でも「ラブライブ!」「ソードアート・オンライン」「ダンガンロンパ」「進撃の巨人」いった最近のアニメが人気だった。ほかにも「魔法少女まどか☆マギカ」「けいおん」といった人気作も相変わらず人気のようだ。そのほか、ネット発のキャラクター「VOCALOID」「東方Project」「艦隊これくしょん」も上記アニメ作品に劣らない人気ぶりだ。

なお、男装・女装は日本よりも少ない印象で、露出度が高いコスプレもほとんど見かけなかった。撮影の際にコスプレイヤーの出身地も尋ねたが、意外にも20人中18人がシンガポール国籍と国内からの参加者が中心のようだ。

 

 

南ことり(ラブライブ) & 初音ミク(Vocaloid)

AFA_C02

初音ミク(Vocaloid)

AFA_C03

鏡音リン(Vocaloid)

AFA_C04

すーぱーそに子(すーぱーそに子)

AFA_C05

橙(東方Project)

AFA_C06

イギリス?(ヘタリア)

    

AFA_C07

AFA_C08

ヴィクトリカ(GOSICK)

AFA_C09

アリサ・ラインフォルト(英雄伝説 閃の軌跡)

   

AFA_C10

シャナ(灼眼のシャナ)

AFA_C11

島風(艦隊これくしょん)

AFA_C12

雪風(艦隊これくしょん)

   

AFA_C13

エラー娘(艦隊これくしょん)

AFA_C14

アスナ(ソードアート・オンライン)

AFA_C15

ミラバルカン装備?(モンスターハンター)

   

AFA_C16

蛇崩乃音(キルラキル)

AFA_C17

高坂穂乃果(ラブライブ!)

AFA_C18

めいどり〜みん(メイドカフェ)

   

AFA_C00

セイバー(Fate/stay night)ほか

 

■コスプレ関連ブース・イベントの様子

 

AFAの会場内には、コスプレイヤーたちが楽しめるブースやイベントが見られた。キヤノン・シンガポールのブースでは、イラストや幾何学模様が書かれた撮影ボックスを用意。自由に利用ができるほかプロカメラマンが撮影し、その場で写真をプリントしプレゼントするサービスを行っていた。

AFA_C21  AFA_C22 AFA_C23

 

また、会場ではキヤノンのブース内にある「AFA FUTURE ENTERTAINMENT」のブース内では「Cosplay Stars Showcase」が開催。東南アジア各国のプロのコスプレイヤーがミニステージでパフォーマンスを行うほか、来場者との記念写真に応じた。

AFA_C20

 

また、ライブ会場ではAFAが主催する「AFA Regional Cosplay Championship」(ARCC)が開催。東南アジアのコスプレチャンピオンが決定した。

 

他にも、ニコニコ国会議のステージでは「niconico Cospllection」が開催。コスプレイヤーも自由に参加できるほか、その様子はニコニコ生放送を通じ日本にもされ多くの人を楽しませた。

 

◯1日目の様子(2:41:50より)

 

◯2日目の様子(2:38:18より)

 

――――――――
文・AFA取材班(コスプレ歴15年)