豪華声優陣で「ガム彼!新撰組」プロジェクト始動!擬人化×幕末設定の背景に「刀剣乱舞」のヒットあり?

2016.02.04

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 株式会社ロッテが4日正午、2014年に反響を得たガム擬人化企画「ガム彼!」の第三弾プロジェクト「ガム彼!新撰組」を公式サイトで公開しました。


【若い世代の女子をターゲットにした擬人化プロジェクト】


同シリーズは、学園恋愛ストーリー仕立てのWEBコンテンツ。ある日突然 “歯”になってしまったごく普通の女子高生とロッテのガムが擬人化したイケメンたちが胸キュンなストーリーを繰り広げます。


第三弾の今回は舞台を幕末に移し、女子高生の”私”は近藤勇の”歯”に。そんな主人公に噛まれたい一心で、6人のイケメン武士と、遠い異国グラマティック王国から来たというイケメン外国人「グラマー」が、”お口の都”を守るべく、幕末の地で日々鍛錬に励みながらも時に甘く、時にクレイジーな言葉を展開。「香りで吐息をメイク」をコンセプトにした新商品「グラマティック」を筆頭に、”噛みたいイケメン風ガム”のイメージを女性消費者に喚起しています。


今回も従来と同様、”イケメンの声”に力を入れており、同プロジェクトのPVには各種アニメ作品で活躍する第一線の男性声優を用意。原田ぶらっく(ブラックブラックガム)役の中井和哉、斎藤きしりと(キシリトールガム)役の杉田智和、沖田あくお(ACUO)役の梶裕貴、山南ぐりん(グリーンガム)役の鈴村健一、藤堂ふいつ(Fit’s)役の下野紘、土方くうる(クールミントガム)役の神谷浩史らレギュラー陣に加えて、新キャラクター「グラマー(グラマティック)」役として福山潤も参加することになりました。

 


【幕末の舞台設定の背景には、「刀剣乱舞」のヒット・女性オタク層の拡大か】


一見、荒唐無稽に思われる「ガム彼!新撰組」ですが、”幕末物の擬人化プロジェクト”として、実はメディアミックスで成功した「刀剣乱舞」シリーズという前例があります。


DMMオンラインゲーム発の育成シミュレーションゲームとして2015年1月にスタートした『刀剣乱舞-ONLINE-』は、2205年の未来から「刀剣男士(とうけんだんし)」が様々な過去に飛んで「歴史修正主義者」と戦うストーリーを展開。プレイヤーは短刀・脇差・打刀・太刀・大太刀・槍・薙刀などが擬人化したイケメンの刀剣男子6人を編成して戦います。


【参考】『刀剣乱舞-ONLINE-』公式サイト(DMMオンラインゲームより)


同シリーズは”名刀を擬人化したイケメン”というコンセプトが若い女性層に支持を受け、ゲームの他に、関連書籍・アンソロジーコミックの発売、ミュージカル化も実施され、さらにカバンや時計、アクセサリーなどコラボレーション商品も多数生まれました。


また、刀剣関連の書籍の売り上げにも影響し、「別冊宝島」で日本刀シリーズを展開する版元の宝島社は、2015年2月に発売した第2弾「日本刀」の女性読者の比率が従来の2割から5割に拡大し、そのうち38%は20〜30代の若い年齢層であると明かしました。その一因に、「刀剣乱舞」の女性人気を挙げています。


他にも、『銀魂』『薄桜鬼』、2014年に実写映画化もされた『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』など”武士や新選組のイケメン”が登場するTVアニメは少なくありません。各作品を通じてイケメン武士のキャラクターが増える中、昨年11月に開催された女性向け大型イベント「アニメイトガールズフェスティバル 2015(略称、AGF2015)」は、2日間で約6万2千人の来場者を記録しました。2014年の約3万人の来場者数から一気に倍増し、市場拡大の気配を見せています。


こうした背景から、擬人化・イケメン・時代など様々な設定が「刀剣乱舞」と近しい「ガム彼!新撰組」プロジェクトは、荒唐無稽どころか、拡大する”女性オタク層”をターゲットにした手堅いプロモーション策だと言えるでしょう。

 

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▪︎参考リンク

ガム彼!新撰組 | お口の恋人 ロッテ
http://www.lotte.co.jp/entertainment/campaign/gumkare/