日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2016(以下、AJ)」が、25日から3日間の日程で開催されました。会場には大勢のアニメファンとアニメ関連企業が集いました。
AnimeJapanは、東京国際アニメフェアとアニメ コンテンツ エキスポを統合し、日本アニメの魅力発信を目的とした総合アニメイベント。今年で第3回目を迎え、”アニメのすべてがここにある。”をテーマに、会場の東京ビッグサイトの東1-6ホールとレセプションホールを貸し切ってステージイベントやビジネスエリア、ファミリーアニメフェスタなどを展開しています。
3日間通じて寒空だったにもかかわらず、総来場者数は計135,323人を記録。前年比11%アップし(昨年度は121,540人が来場)、国内外問わず多くのアニメファンや家族連れが詰めかけました。以下、来場者の注目を集めたブースを中心に、イベントの模様を紹介します。
1500人収容のREDステージでは新作アニメ発表や人気声優イベントを始め、1000名収容のGREENステージ、500名収容のBLUEステージでも数多くのイベントが行われました。
観覧自由のオープンステージにも多数にファンが詰めかけました。中小規模のアニメや関連イベントの発表が行われました。
第1回の開催時には会場スペースに空きなどが見受けられたものの、回を重ねるごとにイベント全体の構成が改善・スケールアップしているAJ。特徴の一つは、貴重な制作資料やアニメ監督らのサインが数多く展示されること。テーマどおり、アニメの裏側を垣間見ることができます。
劇場アニメ「『Fate/stay night』Heaven’s Feel」が全三章仕立てで順次公開されることが発表された「Fate」シリーズとコラボレーションした『Fate/ぐだぐだオーダー』痛車。写真は、ヒロインの一人・遠坂凛を描いた”痛フェラーリ”。
企業・団体とのコラボーレションに積極的な人気アニメ『おそ松さん』。会場でも圧倒的な女性人気を誇りました。
月刊「モーニング・ツー」で連載中の同名漫画を原作とする日本初のラグビーアニメ『ALL OUT!!』。今秋のテレビ放送を予定しており、ラグビー日本代表の活躍の影響を感じさせます。
アニメを放送する各放送局もブースを展開。人気アニメ『おそ松さん』を放送するテレビ東京なども出展しました。
「dアニメストア」ブース前。アニメ好きの人気モデル・女優の武田玲奈とニッポン放送の吉田尚記アナウンサーがトークショーを展開しました。会場内には特別協賛のスポンサーであるdアニメストアの大型ポスターが数多く張られていました。
青森の伝統的な祭り「青森ねぶた祭 弘前ねぷたまつり 五所川原立佞武多」とスクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」のコラボレーション作品。2015年のアニメと異業種のコレボレーション事例10選の一つとして紹介されました。
7巻で370万部を突破した、週刊少年ジャンプ連載中のアクション漫画『僕のヒーローアカデミア』をファーチャーしたブース。4月3日からMBS/TBS系列でアニメも放送されます。
アニメ『冴えない彼女の育てかた』のヒロイン・加藤恵を用いたソニーグループによる「加藤恵プロジェクト」。4KテレビをAndroid TVと連動し、音声認識アプリ「めざましマネージャー」を通じて加藤がユーザーの声に反応します。ビジネスモデルとしては、アプリの使用は基本無料で、特別衣装など課金アイテムを用意する見込み。また今後は、各種タイトルとのコラボレーションも視野に入れているとのこと。
白糸酒造株式会社は、各種アニメとコラボレーションしたお酒を販売。女性を中心に長蛇の列ができました。写真右の商品は、スパークリングワイン「BleedKaga 20th birthday anniversary『BLEED』」2本セット桐箱入(8,800円)。
ニトロプラスのブースにて。女性を中心に人気の刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」をモチーフにした今夏放送予定の日台合同映像企画・武侠ファンタジー人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)」の人形を展示。また会場では今回、「刀剣乱舞-花丸-」(今年10月放送予定)と「刀剣乱舞(仮題)」(2017年放送予定)のアニメ2タイトルが発表されました。
三井住友カードのブースにて。当日、会場で入会した来場者には、特典がプレゼントされた他、ブースの好きなコスプレイヤーとのチェキ撮影が可能に。
「ファミリーアニメフェスタ2016」にて。キッズ向けアニメのブースが設置され、10,325人以上の来場を記録。多くの家族連れで賑わいました。
25、26日は会議棟1階のレセプションホールにてビジネスエリアも設置。アニプレックスやサンライズ、TBS、朝日放送など国内のアニメ関連企業のみならず、JapanExpoやAnimeExpoなど海外の大型アニメイベント団体が出展し、国内外の業界関係者とビジネスマッチングを図りました。国内外含めたビジネス来場者の数は3,309人を記録しています(昨年は2,500人が来場)。
ビジネスエリアの様子。各ブースや通路に商談スペースが用意されました。
ビジネスエリアの様子。各国のバイヤーがアニメの海外版権などの買い付けに訪れていました。ことしは中国系のビジネスマンが多かったのも印象的でした。
今年も盛況のうちに閉幕し、拡大の余地をまだまだ残すAnimeJapan。来年3月開催の「AnimeJapan 2017」も、アニメファンを楽しませてくれそうです。
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AnimeJapan公式サイト
http://anime-japan.jp/
■『AnimeJapan 2016』開催実績
総来場者数:135,323人
ビジネス来場者数(国内・海外):3,309人
ファミリーアニメフェスタ 2016来場者数:10,325人
プレス来場数:468社(国内:409社 / 海外:59社)
■AnimeJapan 2017 開催概要
催事名称 : AnimeJapan 2017
会場 : 東京ビッグサイト (〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1)
東展示棟 1~6ホール [メインエリア]
会議棟1Fレセプションホール [ビジネスエリア]
メインエリア会期 : 2017年3月25日(土)・26日(日)
ビジネスエリア会期 : 2017年3月24日(金)・25日(土)
主催 : 一般社団法人アニメジャパン
事務局 : AnimeJapan運営事務局
※詳細は後日発表の予定。
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