環境省「COOL CHOICE」MOE萌えキャラクター発表 ターゲットは若者

2017.03.04

環境省が2月24日、地球温暖化対策の普及啓発に関する会議「第2回 COOL CHOICE推進チーム」の終了後、「環境省『COOL CHOICE』MOE萌えキャラクターコンセプト&キャラデザイン公募コンテスト」表彰式を実施し、決定キャラクター「君野イマ」と「君野ミライ」のイラストなどを発表しました。

image02

 

【MOE萌えキャラクター発表 スマホアプリやSNSで活用】

 

 「COOL CHOICE」は、地球温暖化対策として環境省が取り組む国民運動。資源の限られた日本だからこそ生まれた省エネアイデアと、世界からクールと賞賛される最先端技術の2つをもとに、地球に優しい「次世代の暮らし方」を探ります。

 

 今回発表されたのは「君野イマ」と「君野ミライ」の2キャラクター。二人とも158cmの女子高生で、イマはぐうたらで不摂生、ミライはクールで知的なしっかり者。ミライは、世界の温暖化を止めるため、鏡写しの関係になる平行世界「クールワールド」からやって来た”もう一人のイマ”というキャラクター設定です。

 

 24日から、スマートフォン・タブレット端末用アプリ「COOL CHOICE」において、ナビゲーターとしてユーザーのライフスタイルに応じた「おすすめ地球温暖化対策プラン」などの提案を行っている他、今後、キャラクターを活用したCOOL CHOICEストーリー(再配達削減やクールビズなどをテーマとした動画)の配信やFacebook、ツイッター、インスタグラムなどのSNSを活用した情報発信も行っていきます。

image03
「MOE萌えキャラクター」はスマホアプリやSNSにおける情報発信で活用していきます。画像は公式サイトより抜粋
© COOL CHOICE secretariat & Ministry of the Environment.All right Reserved.

 

 キャラクターコンセプトの原案者「borges(ボルヘス)」さんは「二人一組で片方が片方を啓蒙するという形式を取ることで受け手にわかりやすいよう配慮しました。また、名前を『君野イマ/君野ミライ』とすることで、今を変えることで未来が良くなってゆくようにとの願いを込めた次第です」とコメント。

 

 キャラクターデザイン原案者の「Maou_Illust(まおう いらすと)」さんは、「コンセプトを崩さないように気を付けつつ、キャラクターと見る人の目線が近くなることでCOOL CHOICEをより身近に意識してもらえるのではと思い、二人とも敢えて普通の女子高生をイメージしてデザインしました」と語っています。

 

【萌えキャラ採用の狙いは若者の認知拡大】

 

 今回の萌えキャラクター企画に関して、環境省の担当課がガリガリ編集部の電話取材に応じて解説してくれました。

 

 募集は、環境省と株式会社クラウドワークスが共同し、2段階のプロセスで実施。「第1段階では、キャラクターのコンセプトを募り、266作品の応募がありました。第2段階では決定したコンセプトを元に、キャラクターデザインを募り、135作品の応募がありました。その中から10作品に絞り、一般投票等のプロセスを経た上で、環境大臣に最終決定していただきました」と解説してくれました。

 

 また、萌えキャラクター採用の経緯については「COOL CHOICE の取組に関する10〜20代の認知度が低かったんです。そこで若者に馴染みやすく、かつ活用しやすいキャラクターの起用を考えました。また環境省を英語にすると”Ministry of the Environment”。頭文字をとると”MOE”になります。これを使わない手はないと考えました」と説明してくれました。

 

 萌えキャラクターを使った環境省の新たな試み。若者を中心にどんな反響があるのか、また環境省の次のアクションに注目です。