アニメジャパン2017、開幕 ビジネスブースも59社出展で活況

2017.03.24

2017年3月23日(木)、ビッグサイトにてアニメの祭典「アニメジャパン2017」が開幕しました。一年に一度開催される当イベントは、アニメのイベントとしては国内最大級の規模で、昨年はビジネスデーを含む3日間の来場者数が13万5000人にものぼりました。アニメジャパン2017からは23日24日の2日間をビジネスデー、25日26日を一般デーとする構成となっており、本記事では前半にあたるビジネスデーの模様をお送りします!

 

【アニメビジネスの見本市としての企業ブースエリア】

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 ビジネスデーのメインエリアとも言えるのが、写真のビジネスエリアです。アニメに関する企業や団体のブースがつらなり、今年は59ものブースが会場を埋めました。昨年のブース数が39であったことを考えると、アニメビジネスの活況ぶりが見て取れます。

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 出展企業でやはり多く目にとまるのは、アニプレックス、ポニーキャニオン、キングレコードなどのパッケージメーカーやテレビ朝日やTBSなどのテレビ局、そしてADK、電通、博報堂などの広告代理店です。各社とも今季から来季にかけての新作タイトルをポスターなどでアピールしています。

 

 TIFFCOMなどと同様、会場には外国人の参加者が多数という点も印象的です。海外からのコンテンツバイヤーたちは真剣な眼差しで、各ブースのアニメのビジュアルを眺めては、担当者と積極的にコミュニケーションをとっていました。ビジネスエリアに併設された商談スペースではひっきりなしにミーティングが開催され、日本のアニメに対する注目度の高さをうかがい知ることが出来ます。

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 今年は海外からの参加企業・団体も多く、Anime Expoやジャパンエキスポ、先日C3との統合を発表して話題となったAnime Festival Asiaなどの海外イベントや、中国本土で爆発的な人気を誇るスマホゲーム「陰陽師」のNetEaseや絵梦などの中国企業はビジネスエリアでも存在感をあらわしていました。

 

【異業種とのコラボを促進するアニメビジネス大学】

 

 今年からの新たな試みとして、アニメジャパンとアニメビジネス・パートナーズフォーラムのコラボ企画「アニメビジネス大学」も開催されました。2日間に分けて8つのプログラムが組まれ、ライセンス取得の方法や商品化事例、プロモーションの方法など、アニメとのコラボレーションをいままでしたことのない企業が、今後アニメといかにしてビジネス的な取り組みをしていけばいいのか、について、基礎的な情報から応用例まで幅広く押さえられた内容となっています。

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 取材した23日は、各回ともに満員となっており、熱心にメモを取っている参加者の姿が多く見受けられました。各プログラム終了後に、登壇者と名刺交換をすることができる点も参加した企業担当者にとっては非常にありがたいポイントといえるでしょう。

 

【アニメビジネスの現場としてのアニメジャパン】

 

 上記以外にも、ビジネスエリアに併催するかたちでJETROによる「AJ×JETRO Anime Biz Match」が開催されるなど、アニメビジネスに関わる企業・関わりたい企業にとってアニメジャパンは、大きなハブとしての役割を持つイベントであることを強く実感しました。ビジネスデーは本日で終了となってしまいますが、来年のビジネスデーにつきましてもぜひともご注目ください。明日からはじまる一般デーにつきましてもレポートいたしますのでお楽しみに!