2017年3月26日(日)、4日間に渡るアニメの祭典「アニメジャパン2017」がビッグサイトにて閉幕しました。アニメのイベントとしては国内最大級の規模で、4日間の総来場者数は14万5453人を記録しました。これは昨年の13万5323人から1万人以上の増加で、昨今のアニメ業界の勢いを表しているともいえるでしょう。本記事では、25日・26日の一般デーでの各社ブースから見るイベントの傾向を中心にお届けいたします!
【作品プロモーションとしての物販】
各社のブースをまわる中で、やはり多く目にとまるのは、パッケージメーカーやスタジオのブースです。作品のプロモーションを主軸に置きながらも、今年特に傾向として強く感じたのは、アニメジャパンの物販イベントとしての側面です。アニメジャパン自体、イベントの発足時からイベント公式グッズなど積極的に展開していましたが、今年は各社ブースでのオフィシャルグッズの販売が目立ちました。
アニプレックスは作品に関する展示スペースとは別に物販ブースを設け、エイベックス・ピクチャーズも「ユーリ!!! on ICE」「おそ松さん」などのグッズ展開を前面に押し出したブース構成でした。アニメスタジオのブースでも物販の傾向は強まっており、プロダクション・アイジーは現在渋谷マルイにて展開中の「I.Gストア」 の出張店舗に、スペースの多くを割いていました。ufotableの物販も大変人気で、その待機列は取材した25日午後も列が途切れることなく続いていました。
グッズメーカーも多数展開しており、いたるところでファンの列が出来ていた点が印象的です。
【存在感を増すスマホゲーム業界】
スマホゲームとアニメが切っても切れない昨今、アニメジャパンにおいてもそのトレンドは見て取れました。なによりも圧巻だったのは「Fate/Grand Order」のブースです。アニメジャパン史上最大規模のブースを使い、Fate初のVRドラマ「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」の先行体験会を始め、多数の展示を行いました。
「魔法少女 まどか☆マギカ」のスマートフォンゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」のブースも終始人だかりができていました。ブースの大半をディスプレイで構成された本ブースは、キャラクターのモーションやPVなどが常時流され、一つ一つのディスプレイをじっくりと眺める熱心なファンが多く見受けられました。
Cygamesブースも、4月から放送が始まる「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」の1話先行上映会や、プロジェクト発表時より注目を集めていた「ウマ娘 プリティーダービー」のアニメ化が発表されるなど、2日間、常に話題が尽きないブースの一つだったといえるでしょう。
【コラボ事例の見本市】
アニメジャパンの恒例の展示として定着しているのが、アニメコラボレーションの展示ブースです。「アニメコラボレーション10選」と題し、2016年にコラボレーションが行われた企画の展示が行われましたが、定番の「アニメ ✕ 商品」や「アニメ ✕ 企業CM」などのほかに、「アニメ ✕ 地域」「アニメ ✕ ホテル」など今後の広がりを感じさせる事例の数々は、ガリガリ編集部としても一つずつを個別に取り上げさせていただきたものばかりでした!
冒頭でもお伝えしたとおり、参加者数が来年には15万人にも届きそうなほどの勢いのイベント・アニメジャパン。ファンにとっても欠かせないイベントであるとともに、アニメのビジネスの動向を感じる上でも大変重要なイベントと言えます。ビジネスデーの記事でも言及いたしましたが、アニメとのコラボレーションを検討中の企業のみなさまは、ぜひとも足を運んでいただけたらと思います。