今年も来場者数15万人超え!「ニコニコ超会議2016」会場レポート

2016.05.12

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 ファン参加型の大型イベント「ニコニコ超会議2016」が4月29、30日の二日間に渡って開催されました。会場は幕張メッセの1〜8ホールおよび9〜11ホールを全て利用し、会場総来場者数は15万2561人、会場からの公式生放送のネット総来場者数は554万8583人を記録しています。

 

 ニコニコ超会議は、株式会社ドワンゴが展開する日本最大級の動画サービス「ニコニコ動画」をモチーフにしたリアルイベントです。登録会員数が5千万人を超えるニコニコ動画上で人気の「歌ってみた」「踊ってみた」企画を中心としたステージ、企業や各種団体を中心にブースを出展します。

 

 同イベントの特徴は、アニメやマンガなどに限らず、あらゆるジャンルのコンテンツが展開可能な自由さと、ネット世代の若年層に対して広くPRが可能なこと。毎年、最新のデジタルコンテンツから歴史的文化財まであらゆるものが展示される他、参加体験、販売、トークショー、ライブなど様々なB to Cコンテンツが催されます。過去には相撲やプロレスの興行、パプロ・ピカソの絵画やタルボサウルスの化石の展示などが実施されました。

 

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会場外の協賛一覧。ニコニコ超会議は、毎年様々な業界の企業・団体が協賛します。

 

 開催5回目を迎える今年はスケールアップ。メイン会場の幕張メッセ以外に、QVCマリンフィールドで開催されるプロ野球の千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズの座席を入場者向けに開放。また、NHKの大河ドラマ『真田丸』をモチーフにした「超・真田丸」や刀鍛冶体験エリアの「超刀剣」、歌舞伎とニコニコ動画で人気コンテンツの初音ミクがコラボレーションした『超歌舞伎』も実施。JR西日本やJR東海の協力のもと、大阪から会場の海浜幕張駅まで直行列車「ニコニコ超会議号」も運行しています。

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NHK大河ドラマ『真田丸』をモチーフとした「超・真田丸」ブースの様子。剣技の解説や甲冑展示の他、草刈昌幸や哀川翔、山本耕史など出演者らが登場しました。

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屋外に設けられた「超刀剣」ブースの様子。“刃物の都”、岐阜県関市の刀匠が日本刀鍛錬についてレクチャーしました。

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ニコニコ超会議はニッチな分野でも注目を集めやすいのが特徴。「向谷実Produce! 超鉄道」は鉄道ファンに人気を博し、体験企画「最強運転士大会」では103系トレインシミュレータとホームドアを使って電車運転を再現。体験者の運転を本物の運転士が採点するなど、160分待ちの人気コンテンツになりました。

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初出展したエンジンオイル「Mobil1(モービル1)」のブース。氷点下の世界をイメージした「極寒ブース」を展開し、「バナナで釘打ち体験」コーナーを用意。ブース担当者は「30年前に放送していたCMのモチーフ、バナナで釘が打てる氷点下の世界でも凍らない、Mobilオイルのイメージを若い世代に新しい形でPRしたかった」と話しています。

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株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが展開するスマホゲーム『真空管ドールズ』のブースにて。真空管に見立てたガラスケースの中に人気コスプレイヤーをモデルとしてディスプレイ。大勢の人が押し寄せました。

 

 “超特別協賛”のNTTは3年連続の出展。今年は「NTT超未来大博覧会2016」と題して、NTTの技術を通じて人間の五感を知る体験コーナーを展開しました。ブース担当者は「今年が一番大規模。”超”ムダ遣いしました!」と豪語しています。

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NTTブースにて。裸眼3D映像表示技術を駆使した「ぐるりと360°球体ディスプレイ」。スマホ24組48台を用いて、金魚の3D映像を360°から見られるという技術を披露しました。

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NTTブースにて。「エースモールで粉砕ショー」のコーナー。地下ライフライン設備の工事に使われる、地面を掘らずに管路を作成する整備ロボ「エースモール」を紹介。

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物販エリア。各企業の物販ブースの他、ニコニコ超会議特別デザインのTシャツなどを求めて、大勢の人が集い、長蛇の列が出来ました。

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物販エリアの様子。前方から奥まで全て商品購入希望者の待ち列。

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JALは「超ネ申ヒコーキ」企画を実施。実機のデッキ上から紙飛行機を飛ばすゲームに成功した来場者に、JAL国内線直行便ペアチケット(行き先指定が可能)やJAL工場見学ツアー、海外旅行券3万円分を贈呈。他にもファーストクラス・ビジネスクラスの「ネ申シート」の体験コーナーを用意しました。

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一般入場者入り口の第1〜2ホール付近のブース。写真はNHKの大河ドラマ『真田丸』をフィーチャーした長野県上田市のブース。他にも鳥取県や高知県など各地方自治体がマンガ文化の盛んな地域としてブース出展しています。

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夏の参院選をにらんで、5つの政党(民進党、公明党、自民党、生活の党と山本太郎となかまたち、共産党)も出展。選挙権が18歳に引き下げられることもあり、若年層へのアピール合戦を繰り広げました。

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生活の党と山本太郎となかまたちのブース。小沢一郎ら政治家が一般入場者とトークする機会を設けています。

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SUZUKIは「町会議ブース〜ニコニコカー deメリーゴーランド〜」で、ニコニコ超会議特別デザインの自動車「アルト」や「イグニス」を会場に持ち込み、人力メリーゴーランドを展開。生放送企画「町会議スタジオ」と連動してブースの模様などを生配信しました。

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フードエリア13時頃の様子。こちらも大盛況。奥は全てフードを提供するブース。

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お昼時になると、食品系メーカーはどこも人だかり。メーカー特設ブースでは、辛ラーメンや永谷園のお茶漬けなど有名商品がアレンジ販売されました。

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「超缶つま」ブース。国分グループ本社株式会社が手がける100円から1万円台まで幅広い価格帯のグルメ缶詰「缶つま」をPR。缶詰の具をパンに挟んだ即時提供も。

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ニコニコ超会議は女性の来場者も多いのです。「マンナンライフ Sweets Parlor」のブースでは、女性向けに人気商品「蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)」をアレンジしたスイーツを展開しました。

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「超運試し@マネックス証券」では、来場者自身の「初見評価」をチップにしたブラックジャックやルーレットを実施しています。ゲームの勝者には銭風呂と美女を用意。

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「超まるなげストリート」の様子。ニコニコ超会議の強みの一つは、一般来場者(ユーザー)が披露する歌や特技、展示物が会場のコンテンツ化すること。コンテンツのクオリティーは玉石混交ですが、中にはネット上で人気を博したりメジャーデビューを果たしたミュージシャンやボカロPもいたりするため侮れません。

 

 今年も大勢の人が詰めかけ、ジャンルにとらわれない催しや展示などが繰り広げられて盛況のうちに終わったニコニコ超会議。2017年はさらなるスケールアップが期待されます。

 

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■ニコニコ超会議公式サイト
http://www.chokaigi.jp/
 
■『ニコニコ超会議 2016』開催実績
名称:ニコニコ超会議2016(にこにこちょうかいぎにせんじゅうろく)
会期:2016年4月29日(金・祝)10:00~18:00(最終入場17:30)
2016年4月30日(土)10:00~17:00(最終入場16:30)
会場:幕張メッセ国際展示場1~11ホール+イベントホール
主催:ニコニコ超会議実行委員会
 
総来場者数:15万2561人
ネット総来場者数:554万8583人
 
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