26日、アニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』とゲーム『モンスターハンター ストーリーズ』のプレス発表会が開催されました。同アニメについては、フジテレビが約10年ぶりにアニメ新枠(日曜日8時30分〜)を設け、10月から放送します。

 

　アニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』は大ヒット家庭用ゲーム「モンスターハンター」シリーズの最新作、ニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター ストーリーズ』を原作とする、シリーズ初のアニメ化作品です。主人公の少年リュートが仲間や人間と共存するモンスター「オトモン」に出会って絆を深め、”世界一のライダー”を目指して冒険する様を描きます。プレス発表会では、本アニメおよびゲームについて説明が実施されました。

 

【モンハンにRPG要素を加えたゲームシリーズ最新作】
 
　発表会でまず詳細が発表されたのは、ゲーム『モンスターハンター ストーリーズ』につい。本作は、過去シリーズではモンスターを狩る「ハンター」としていたプレイヤーを、モンスター「オトモン」とともに生きる「モンスターライダー」と位置づけ、主人公(男の子または女の子をプレイヤーが選択可)が仲間と世界を冒険しながら、様々なモンスターや謎に立ち向かっていくRPGです。2004年3月にPlayStation2用のソフトとして初作品が発売されて以来、シリーズ販売累計数は3600万本(2016年3月31日現在)におよんでおり、『モンスターハンター ストーリーズ』もファンの注目を集めています。

発表会ではニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター ストーリーズ』の概要を紹介。従来のシリーズの「ハンター」とは異なる「モンスターライダー」の新たな物語を展開します。プレイヤーの対象年齢は、今までの15歳以上(CEROレーティング: C)から全年齢(A)に変更

世界観のテーマの一つが「黒の凶気」。プレイヤーは荒廃したフィールドで敵モンスターたちと戦い、数々の謎に立ち向かいます。

主人公(男の子、女の子を選択可)、ナビルーら主な登場人物。多くがアニメ版にも登場する模様です。

登場モンスターを続々と発表。ジンオウガやラギアクルスなど各人気モンスターも健在。

会場では実際に本作をプレイ。どうやってモンスターを増やしてパーティーを作るのか、解説が行なわれました。右から株式会社カプコンのプロデューサー・辻本良三さん、ディレクターの大黒健二さん、世界観ディレクターの藤岡要さん。

発売日は2016年10月8日(土)。パッケージ版は5,800円(税別)、DL版は5546円(税別)。販売店別の特典や特別なオトモンが入手できるamiibo3体についても発表されました。

 

　ゲーム発表会の後半には歌手でタレントのDAIGOさんが登場。出荷本数300万本を突破した前作のニンテンドー3DSソフト『モンスターハンタークロス』でもCMに起用されたDAIGOさんは、本作でも起用されることが明らかに。さっそく「ロールプレイングゲームとしてモンスターハンターを楽しめるのが嬉しい。(ゲーム中で)ジンオウガやブラキリオスに乗りたい」とPRしました。

前作に続いてモンハン好きのDAIGOがCMキャラクターに起用されました。「”DGZT”、DAIGO続投」「”MHMH”。モンハン、マジ、ホット」などと得意の”DAI語”で喜びを表現しました。

DAIGOさんは本作とコラボレーションも実現。会場では対戦プレイにも挑戦し、辻本さんを相手にプレイして勝利を収めました。

ナビルーは着せ替えが可能。上記は、株式会社サンリオの人気キャラクター「ポムポムプリン」とのコラボレーション衣装。今後も様々なコラボ企画が生まれそうです。

 
 

【モンハン、ドラゴンボール、ワンピース！日曜朝に一挙90分放送のアニメ枠】
 
　ゲームの次に概要が発表された新アニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』では、冒頭で本作PVを披露されました。本作の放送開始は10月、放送時間は日曜日の朝8時30分から。
　アニメでは、主人公は男の子のリュート(アニメオリジナルの名前)。ゲームの世界観そのままに、12歳になったリュートがお調子者のナビルーと一緒に森へ出かけ、初めてのオトモン「リオレウス」と出会うことから冒険が始まります。

「出来上がったばかり」というアニメPV。ナビルーはゲーム・アニメともに声優のM・A・Oさんが担当します。

 

　同アニメの制作統括である株式会社フジテレビジョンの松崎容子さんは、「”10年ぶりの新枠”と謳っていますが、新番組で新枠を設けるという意味では13年ぶり」と語り、日曜日朝は8時30分の「モンハン」から『ドラゴンボール超』(9時〜)、『ワンピース』(9時30分〜)とアニメを90分一挙放送する”ファミリーゾーン”について説明。「フジテレビといえばアニメ。フジテレビのファンになってもらうためにアニメは大きな入口の一つです。フジテレビのファンを一人でも増やしたい」と意気込みをコメントしました。

 

【7年越しのメディアミックス展開　「妖怪ウォッチ」の大成功も影響か】
 
　今回の「モンスターハンターストーリーズ」は、ゲームの発売とアニメの放送をほぼ同時に展開します。辻本さんは「7年前から構想をもっていた。色々アニメの話はあったのですが、いいタイミングでいいタッグを組めるところということで、フジさんから熱心にお話を頂きました」とこれまでの経緯を述べました。松崎さんも「『ストーリーズ』はキッズから見て頂ける題材であり、我々のアニメ戦略と合致します。昔『モンハン』をプレイしていた大人の世代も楽しめるのでは」と語っています。

辻本さんと株式会社フジテレビジョンの本アニメ制作統括・松崎容子さん。タッグを組んだ経緯や「モンスターハンターストーリーズ」にかける思いを語りました。

 

　メディアミックスで思い出されるのが、TVアニメ(テレビ東京系6局ネットなどで放送)や映画、漫画(コロコロコミックなどで連載)、ゲーム(ニンテンドー3DS)、トレーディングカードゲーム、テーマパーク(池袋サンシャインシティ内のナンジャタウン)などコンテンツを幅広く並行展開した「妖怪ウォッチ」シリーズ。株式会社レベルファイブを中心に各種プロジェクトを立ち上げ、大成功を収めました。

 

　ゲーム『モンスターハンター ストーリーズ』は、プレイヤーの対象年齢を引き下げたこと。作品を物語性のあるRPGにしたこと、主人公を狩猟目的の「ハンター」からモンスターと共存する「モンスターライダー」にポジションを変更したことからも、アニメ化およびアニメを視聴するキッズ層を意識していることがうかがえます。そんな同ゲームとリンクするアニメについて、松崎さんは「ゲームの内容に準拠して作っています。間々はアニメオリジナル。ゲームの好きな人は裏切らず、やったことない人もゲームをやりたいと思ってもらえる内容になっています」と解説。コメントの節々からゲームとの同時展開に対する思いをのぞかせました。

アニメとゲームが同時展開される「モンスターハンターストーリーズ」。先にメディアミックス戦略で成功した「妖怪ウォッチ」に続く成功を収めるのか。今後の動向に注目です。

 

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■TVアニメ『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』
・放送日: 2016年10月から、毎週日曜日の8時30分よりフジテレビ系列局にて放送予定
・原作: CAPCOM
・監督: 本郷みつる
・シリーズ構成および脚本: 高橋ナツコ
・キャラクターデザイン: 齋藤卓也
・アニメーション制作: デイヴィッドプロダクション
・公式サイト: http://www.mh-stories-rideon.jp/
 
■ゲーム『モンスターハンター ストーリーズ』
・発売日: 2016年10月8日(土)予定
・希望小売価格:
・パッケージ版 5,800円(税別)/ダウンロード版 5,546円(税別)
・対応ハード: ニンテンドー3DS シリーズ
・ジャンル: RPG
・プレイ人数: 1人（通信対戦時：2人）
・CEROレーティング: A（全年齢対象）
・通信・その他:
ローカル対戦プレイ対応、インターネット対戦プレイ対応、すれちがい通信対応
インターネット（ダウンロードコンテンツなど）、amiibo対応
 
公式サイト: http://www.mh-stories.jp/
 
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